虐待防止委員会

今月のにやりほっと記事紹介です。

6月12日、支援員のМさんはご利用者I様の歯科受診の付き添いを行いました。途中動きが止まり時間がかかってしまう場面もありましたが、無事診察を行う事が出来、今まで行えなかった器具を使ってのクリーニングも行う事ができました。

翌日の13日М支援員が夜勤時にI様の着替えを行っていた際、自身の歯を指さして「歯、行ってきた」「〇〇頑張っちゃった」と自慢げに笑顔でおっしゃることがありました。

I様にとって医者に行くことが嫌な事、慣れないことでなくなっているような気がしてうれしくなりました。

I様の様子を見て喜ぶМさん。読んだとき気持ちがほっこりしました。

今でこそ宍原荘でも自閉症支援が当たり前になりつつあります。

これは宍原荘に定期でコンサルテーションに訪れて下さっている水野敦之先生の指導と、それを受けたメンバーたちが少しずつ支援を考え組み立て、周りの支援員たちが日々協力を惜しまず、支援を積み重ねてくれてきた成果の賜物と考えます。

そんな水野先生の座右の銘が「如己愛人」(にょこあいじん)とのこと。己のように人を愛するとう意味で「この子を残して」で有名な永井博士の言葉との事。これを知った時に、水野先生の情熱の源が少しわかったように思いました。私たちの支援の成果でご利用者の姿が良い方に向かって行くとご自分のことのように喜んで下さる水野先生の人柄そのものだと。

実習生や新人さんが来た時、「自分がやられて嫌な事はしないように」また、「ご自分のご両親が年老いてどこか施設に入所したとしてイメージしてください。自分のご家族が受けたら嫌な支援、言葉がけはしないでください。」「ここはご利用者にとっての生活の場、家です」などなどと説明しています。本当に基本のきですが、これを忘れ、謙虚さを失ってしまえば虐待のリスクは高まります。

現在宍原荘には新しい職員が増えて来つつあります。

その新しい職員の皆さんに伝えながら自分も襟を正そうと思う今日この頃です。同じように思ってくれている職員も多く「新しい人が増えた今がステップアップのチャンスだね」と言ってくれます。新人のみなさん、どうぞ、新しい風を大いに吹き込んでくださいね。ここにはМさんのようにご利用者の喜ぶ姿をみて喜びを感じてくれる支援員がたくさんいますよ。

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